よつ葉会

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宇治の播磨園製茶を訪ねて

播磨園の茶畑

播磨園の茶畑は、宇治駅から車で40分ほど山に入った宇治田原町奥山田という静かな山里にあります。全部で28カ所に分かれていて、総面積は4.5ヘクタール(約13,500坪)。年間の生産量は20トンで、播磨さん夫婦、息子さん、播磨さんのお母さんを含めて7人(繁忙期は15人)で作っています。播磨余士行(よしゆき)さんは茶農家の6代目。家の裏の畑には、初代の頃(江戸・安政)に植えられた木が一本残っていて、僅かとは言え、今でもお茶がとれるのだそうです。

播磨余士行さんと奥さんの幸江さん

播磨さんが有機栽培を始めたのは、30年前の昭和47年。それまでは一般的な栽培で農薬や化学肥料も使っていましたが、農薬中毒にかかったのを契機に徐々にやめてゆき、10年後の昭和57年には全面的に無農薬有機栽培になりました。その時から現在まで播磨さんは「何よりも安全を!」という姿勢をとり続けています。

有機JASの認証を取得したのは、平成13年4月。認証の施行と同時に茶畑から製造加工工場、保管庫まですべて取得しました。「農薬を使わないでできるのは自然状況がいいからですよ」と播磨さん。が、認証のための検査は年4回もあり、記録、記録で大変とのこと。残留農薬の有無は、他の農家の一般栽培の茶畑と接する飛散レッドゾーンの茶葉に対して(規定通りに4メートルの緩衝地帯を設けていますが)、毎年1回、検査精度の高いドイツで検査しています。この検査機関では、ここ3年間170項目すべてゼロという結果は茶葉では播磨園だけだとのことです。

JAS認定の検査員の話では、無農薬の畑にはハコベが生え、農薬の畑では海外からの草が生えるとか。播磨園の畑はたしかにハコベが茂っていました。

宇治がお茶の山地としていいのは、朝日が早く昇り夕日が早く沈む、一日の寒暖の差が大きい、霧が出やすいといった気候風土のおかげ。そして水はけもよく、土質にも恵まれています。30センチほど掘ると昔の海底の石盤が出てきますが、これは化石肥料があるようなものだとか。だから、肥料も菜種カスと胡麻油カスのみ。昨年の秋にはそれに加えて、微生物を増やす成分があるということから、生ゴミで作った堆肥にカキ殻を混ぜたものを試しました。

栽培しているお茶の種類の内訳は、煎茶は番茶用のヤブキタ種が6割、玉露や抹茶用のコマカゲ種が3割、在来種と早く芽が出るヤマカイ種で1割です。玉露や抹茶用のお茶は、茶摘みの前に覆いをします。芽を柔らかく、旨みを増し、渋みをなくすためで、一般の農家は覆いを長い間したり二重にしたりするそうですが、これは木にとっては過酷なこと。木が弱り、その分、農薬に頼ることになったりするので、播磨さんは木の様子を見てあまり負担をかけないようにしています。

茶摘みの準備で草を刈る播磨さんの息子さん〈手前〉

栽培上の苦労としては、ハダニの大量発生(特定の畑で2度)や、霜で茶葉を台無しにしてしまうこと、そして除草。播磨園の茶畑には害虫を食べてくれるテントウ虫やカマキリもいるけれど、それを食べようとするカエルがいて、カエルを狙ってマムシまでいて、一昨年には奥さんの幸江さんが草刈り中にマムシにかまれて一時危険な状態に……。そんな大変なこともあるのです。

一般栽培の畑では農薬散布が。

宇治に行ったのは4月28日。そろそろ茶摘みが始まるという時期なのに、農薬散布があちらこちらで行われていました。収穫一週間前までは散布が認められているとはいえ……。
一般栽培のお茶は 、農薬の使用以外にも、緑の色を鮮やかに出すためにお茶が本来必要としていない化学肥料を使用したり、甘みを出すために製茶工程でグルタミン酸を添加(5%までは表示なしでOK)したりしているそう。そんなお茶でも、袋の外からは何も見えません。
生産者の顔が見え、栽培方法にも製造工程にもごまかしのないよつ葉会の本物のお茶をどうぞお試しください。

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