最終回は、幕別町忠類地区から放牧酪農生産者指定牛乳生産者のみなさまからのメッセージを2ページにわたりご紹介します ~よつ葉乳業㈱ホームページ 共同購入事業50周年記念サイトより~
㈱石黒牧場 石黒和彦さん
生まれてからずっと、大切に育てられてきたのだろうな…と感じますね。
この度は共同購入50周年ということで(中略)、私たちがこういう形で参画できるというのは本当にうれしいことで。本当に飲んでくれているかたのお蔭だと思っております。これからもご愛飲よろしくお願いいたします、
(飼料や飼い方は)特に珍しいものはないんですけども、とにかく牛に合わせて。牛に合わせてアニマルウェルフェアもそうなんですけども、牛が都合よくというか、牛らしくいけるように考えて飼養してるかなと思います。
餌に関しては、ご覧の通り放牧、草を食べているのと、夏場は放牧草を食べています。そして冬は結構、乾草に近いラップ(サイレージ)を食べさせているということで、夏と冬の牛乳の味・色が違っていると思うんですよね。消費者の人には、味が変わってきたら放牧が始まったなとか、そういうのがわかっていただければありがたいなと思っております。
配合飼料を抑えているので、乳量は下がってるんですけど、夏場はやっぱり、放牧始まったら放牧草がメインになるので、そのときは配合下げてもそんなに乳量を下がらない状態です。夏場の方が乳量は増えますね。放牧っていうか、あの青草ってすごい力があるんですよね。ビタミンとか、まあ栄養素もあるんですけど、牛にとってもすごいいいものなので、配合やるよりは、やっぱり青草を食べてもらったほうが本当はいいというふうに思いますけどね。
いろんな失敗もしてきましたね。放牧始めたときは放牧地が少ないのに出してたもんだから、餌がなくて、牛がもう、吠えて大変だったというときもありますけどね。雨とか降っただけで乳量が落ちてくる.. あんまり雨当たっていると水分ばっかり食べちゃうんですよね。やっぱり、(放牧中とそうでないときとは)牛乳の味と香りと色が変わるんですよね、本当に。消費者の人に、そういう変化をわかってもらえれば。放牧始まったなとか、放牧終わったかなとか、そういうのをわかってもらったらうれしいかな。2年前から息子が入ってきたんで、うん、もう少し経営を続けられるのかなと思ったりしています。
(有)内藤牧場 内藤康弘さん
我が家の牛乳を飲んでいただきまして誠にありがとうございます。
私が農業へ一番のこだわりを持っている点は何かと申し上げるとすれば、100年経ったとしてもみなさま方が今見ている農業、今持っている農業観、または、そこに携わっている人たちが、変わらない同じような環境で、同じ規模で経営をできればいいのではないかな、と考えております。
大きく変化することは大事ではありますけれど、いつまでも変わらないっていうことをするっていうことは、すごく大変なものでありまして。変わらないことは何もしないような気もしますけれども、そういうわけではなく、変わらないということに対しての努力、また、流されない意志をいつまでも持っている農業者ひとりひとり、農業経営者として意志を持っていつまでも自分の経営を守り、また同じものを提供していく、同じその安全なものを提供していく。
農業も、私と社会と経済においても、いろんなところにおいても、人が一番大事なのであります。人を大切にしない企業や農業者は多分つぶれていくと思うんです。だから、なるべく人を大切にしていきたい。また、そこに携わっている人たちとか動物にも配慮し、アニマルウェルフェアとか安全で居心地のいいところでありたいなと思うのと、あと、いつまでもニコニコ、幸せでありたいなと思っています。
幸せであるためには何をしなくちゃいけないのかというのは、ひとりひとりが考えなくちゃいけないものではありますけれど、幸せっていうものの価値観はひとりひとり違うんですけど、私の幸せがなにかなっていうと、やっぱりいつまでも家族とともにニコニコ笑っていられる。またその隣人や隣近所の人たち、またそこのにすんでいる人たちすべてと仲良く、朗らかに過ごしていければな、と考えています。これからも我が家の牛乳に対して愛情を注いでもらえると嬉しいと思います。